$1$ 桁の素数は $2,3,5,7$ の $4$ つだけなので,$n$ の値を決めたとき $n+2024, n-34$ の各桁もそれぞれ素数になるかどうか,$1$ 桁ずつ順番に考えていけば解くことができます.説明のため,$k=0,1,2$ として,$n$ の $10^k$ の位の数を $a_k$ と書くことにします.また,以下合同式の法は $10$ とします.
まず $10^0$ の位から見ると、$a_0+4\equiv 2,3,5,7$ かつ $a_0-4\equiv a_0+6\equiv 2,3,5,7$ なので,$a_0=1,9$ であることが分かります.
次に $10^1$ の位を考えます.$a_0=1$ のとき,$n+2024$ に繰り上がりは発生せず,$n-34$ には繰り下がりが発生することに注意します.条件を式に表すと $a_1+2\equiv 2,3,5,7$ かつ $a_1-3-1\equiv a_1+6\equiv 2,3,5,7$ なので,$a_0=1$ のとき $a_1=1$ のみであることが分かります.続けて $10^2$ の位も考えると,$n+2024$ に繰り上がりは発生せず,$n-34$ には繰り下がりが発生することに注意して条件を式に表すと,$a_2\equiv 2,3,5,7$ かつ $a_2-1\equiv a_2+9\equiv 2,3,5,7$ となるので,このとき $a_2=3$ であることが分かります.よって $n=311$ は答えの一つです.
今度は $a_0=9$ のときを考えます.$10^1$ の位に注目して条件を考えると,$n+2024$ には繰り上がりが発生し,$n-34$ には繰り下がりが発生しないため,$a_1+2+1\equiv a_1+3\equiv 2,3,5,7$ かつ $a_1-3\equiv a_1+7\equiv 2,3,5,7$ より,$a_0=9$ のとき $a_1=0$ であることが分かります.さらにこのとき $10^2$ の位について考えると,$n+2024$ には繰り上がりは発生せず,$n-34$ に繰り下がりが発生するので,$a_2\equiv 2,3,5,7$ かつ $a_2-1\equiv a_2+9\equiv 2,3,5,7$ となり,$a_2=3$ であることが分かります.よって,$n=309$ は答えの一つです.
以上より全ての場合を確認したため,求める解答は $\mathbf{309,311}$ です.